婚活難民田中、只今迷走中!

週末引きこもりのアラサー女・田中。金曜夜は食料買い込み、月曜朝までごろ寝する。しかしこれでは本気でマズイと、自らムチ打って結婚相談所へ飛び込んだ。                                     

二回目に会っている時に、小椋氏のお母様から電話が その7

 予定どおり、小椋氏と二回目にお会いした。

この日も仕事帰りだったので、19時から21時までの2時間、食事をしながら過ごした。小椋氏が子供の頃に飼っていた柴犬の写真を持ってきてくれた。前回、そのような話をしていて、写真を見つけたら持ってきますね、と田中に言ったことを覚えていてくれたようだ。

 また、田中が飼っているうさぎの種類を覚えていてくれたようで、検索をして小椋氏なりに調べたようだ。うさぎの習性や好むもの、うさぎ専門店やうさぎのあれこれについて話題に出してくれた。田中との会話のきっかけになればと考えてくださっての行為だろう。田中はすごく嬉しく感じた。

 また、小椋氏は医療機器メーカーで営業職をされており、事業は国内のみならず、海外へも市場展開をしていて、現在アジアを担当されているとか。それに伴って、必要に迫られ、英語の勉強中でもあると話してくれた。田中も長年、英語を勉強していることもあり、更に会話が弾んだ。タイに住んでいる友人に会いに一度、バンコクへ行ったことがある話をすると、小椋氏も先月、出張で約一週間行ってきたとのことで、現地で見たもの、食べたもの、タイの事業所、現地の方々との仕事の進め方など、興味深い話をしてくれた。一緒にいて楽しく、もっと小椋氏のことを知りたい、という気持ちが高まってきた。

 今回もあっという間に21時になろうとした時、小椋氏の携帯が鳴り、田中はどうぞ、電話に出てくださいと促し、内容を聞いてはいけないと思い、化粧室へ行くことにした。

 頃合いを見計らって席に戻ると、小椋氏が「どうやら近くまで母親が車で来ているみたいで・・ あの、その・・ またこんなことを無理強いして本当に申し訳ないのですが、少しだけでいいので挨拶がてら会ってやっていただけませんか・・」とすまなさそうに頼まれた。前回はメールだったため、なんとか断ったのだが、面と向かって頼まれると・・ しかもこの近くに車で来ていらっしゃるとは・・ もうここは小椋氏のお願いを振り切って帰れないと判断し、なぜお母様は近くにいらっしゃるのか、という疑問もありながら、承諾することになった。

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