婚活難民田中、只今迷走中!

週末引きこもりのアラサー女・田中。金曜夜は食料買い込み、月曜朝までごろ寝する。しかしこれでは本気でマズイと、自らムチ打って結婚相談所へ飛び込んだ。                                     

斉藤氏が、医者専門の結婚相談所に登録しなかった理由 その8

 オーネットはじめ、沢山の結婚相談所の広告をネット上や街中で見かける。田中自身、しっかりと見比べたことはないのだが、時折、お医者さん向けの結婚相談所を見かける。

 実態はわからないが、こういうところの方が、ご実家が裕福なお嬢様たちと出会えそうである。お医者さんと結婚すると、開業をする際に、嫁側の両親が費用を援助したり、そういう暗黙の了解があるのではないだろうか。

 斉藤氏になぜオーネットに登録されたのか、それとなく聞いてみた。すると、斉藤氏は、代々医者の家系ではなく、特に眼科医になることを目指していたわけではなかったそうだ。成績が良く、高校のときの担任の先生が、挑戦してみてはどうかと薦めてくれたことがきっかけとなったらしい。ご実家は普通のサラリーマン家庭なので、私立は始めから考えておらず、なんとか奨学金を得ながら国立の医大を卒業をされたようである。

 そういうこともあり、斉藤氏ご本人もご家族も、生活全般における感覚は一般庶民のそれと変わらず、現在勤務医であるが、開業をするつもりもなく、そんなお嬢様のような方とは感覚が合わないだろうといった答えが返ってきた。

 一般庶民代表の田中は、斉藤氏のそういう感覚もいいな、と思った。また、見栄をはって、持ち物や着飾ることを派手にされているより、堅実な方のほうが良いと思った。

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