婚活難民田中、只今迷走中!

週末引きこもりのアラサー女・田中。金曜夜は食料買い込み、月曜朝までごろ寝する。しかしこれでは本気でマズイと、自らムチ打って結婚相談所へ飛び込んだ。                                     

提示されたデートコースをひたすらこなすことに その4

 服部氏とその素敵な英国風カフェでブランチを終え、次はオシャレな街での散策となった。頂いた田中の似顔絵はA4サイズの封筒に戻し、折ってカバンに入れては失礼かと思い、折り目をつけずに半分にし、片手に持ち続けることとなった。

 

 散策のために提示された場所は、ファッション系のお店から、かわいい雑貨屋まで実に様々なお店が立ち並ぶ通りがあり、若者やカップルで賑わっている。少し歩くと海岸通りに抜け、海を眺めることができる。その街へ行くのは田中にとって、かなり久しぶりだった。

 

 電車で近くの駅まで来た。

今まで初めてお会いする方とは、カフェか食事の数時間しか一緒に過ごさなかったので、二人で過ごす時間が長くなってくると、すでにぐったりと気疲れをしている自分がいた。

 

 この街は海の近くということもあり、開放的な雰囲気がある。雑貨屋さんに入ったり、ウィンドウショッピングをしていると、服部氏がさりげなく手をつないできた。そのつなぎ方がとても自然だったのと、そういうことをしなさそうなイメージがあったため、びっくりしてしまった。と同時に、まるで計算していた演出のような気がしてきて、しかもまだ付き合っているわけではないのに、という思いがこみ上げてきたため、すっと手を離した。これについて、服部氏は何も言ってこなかったが、田中の反応を試していたのだろうか。あまりにも演出がかったようなことをされると、まだ出会って数時間のこの間柄では引いてしまいそうになる。

 

 服部氏のデートコースに従うと、この後は「かわいいカフェでまったり」だったはずだ。この「まったり」という表現は嫌いではないが、好きな人と過ごすからこそ「まったり」できるのであって・・と今更そんなことを冷静になって考える自分はヒドイと思えてきた。ここまであまり会話も楽しめておらず、次のデートメニューのことを思うと、憂うつな気持ちになっていた。

 とはいえ、その日はカフェまでご一緒させていただくという約束でお会いしていたため、急に断るのはよくないと判断し、デートコースを完遂するべく、流れに身を任せた。

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