婚活難民田中、只今迷走中!

週末引きこもりのアラサー女・田中。金曜夜は食料買い込み、月曜朝までごろ寝する。しかしこれでは本気でマズイと、自らムチ打って結婚相談所へ飛び込んだ。                                     

直前でのキャンセルとなったその夜、メールが届く その5

 

「今日は急なキャンセルとなってしまい、すみませんでした。また会う約束をしていただけますでしょうか。私は○日、○日、○日なら大丈夫だと思います。また田中さんのご都合を聞かせてください。」

 

 そんなメッセージが届き、内心ホッとした。直前でのキャンセルを体験したことで、あまり期待しないほうが良いと感じていたからだ。

 

 気を取り直して再度約束をし、お会いすることになっていた日は、土曜日の18時だった。その5分前に鈴木氏からメールが入った。

「今、急いでそちらへ向かっています。あと数分で着きます。少しお待たせをすることになってすみません」

 数分の遅れは仕方がないし、それはよくあることだ。それよりも、今回もキャンセルとならなくてよかったと思った。

 しばらくして現れた鈴木氏は、改札から走ってこられたのだろう。息が上がっており、額から汗が流れ落ちている。こんな暑い中、走ってくると誰でもこうなるだろう。挨拶を終え、お店へ向かおうとしたが、汗が流れ落ちている鈴木氏を見て、近くに本屋さんがあったことを思い出した。そこへ少し入って抜けるだけでも冷房が効いていて、落ち着くのではないかと思い、提案をしてみた。「それは助かります」ということで、少しだけ店内を巡り、鈴木氏の汗が引くのを待つことにした。よく見ると、鈴木氏は背中にすごく汗をかいており、半袖のカッターシャツを着ていたのだが、下着とそのシャツがぺったりとくっついていた。 

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