青木氏の少し暗い雰囲気に飲み込まれそうだが、クセになりそうな感じもする その4
少し陰気なところもあるのだが、田中は青木氏の真面目そうで、優しい雰囲気が気に入った。ため息が多かったり、過去の事柄について色々と後悔はあるようだが、これから一緒に前向きに過ごしていけないものか、という気持ちになってきた。なんとなく大丈夫かな?と失礼ながら思わせる弱々しさというか、繊細そうなところがクセになりそうだ。田中が選んだお店で和食を頂いていたのだが、食が細いようにも感じた。だが、上品に食べるところや、こまやなか気遣いをしてくれるところがあり、一緒に過ごして心地よかった。青木氏の趣味が読書ということだったので、その話になると今までに読んで面白かった小説や感銘を受けた本について話してくれた。田中もよく本を読む方なので、二人とも読んだことのある小説について感想を言い合ったり、結末について思ったことを話したり・・ 今回、ため息交じりの後悔話が始まったときにはどうしたものかと思っていたが、後半はお互い読んだ本の感想を言い合う形となり、とても楽しく過ごすことができた。また、感じ方がすごく似ていると思ったことが、今回の大きな収穫であった。
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