青木氏から返信が届いたが、後回しにされているのだろうか その12
次回また会うことになっていたため、その予定を具体的に決めたいと思い、青木氏にメールを送った二日後に返信があった。スムーズにやり取りが進まないのは、田中に対する思いもその程度なのだということは理解している。田中のことを本当に気に入って手放したくなければ、会った後のこの沈黙はないだろう。そうとわかっていても、やはり青木氏の存在が気になっている。二回目にお会いした際、嬉しいことを言ってくれ、また次回も会う約束をしたため、青木氏にしがみついてしまっている自分がいる。その気がないのなら、相手が喜ぶようなことは言わないでほしい・・
青木氏からの返信には、「こちらこそ先日はありがとうございました。次回のことを話していたのに、具体的に決めていませんでしたね。それでは、週末の○日はいかがですか? 以前話していたあの水族館へ行くのはどうですか? あと、私が気に入っているお店があるので、夕食にはそこへ行けたらと考えています。お昼前に待ち合わせをして夕食まで、田中さんはお時間大丈夫ですか? 小説、気に入っていただけたようで良かったです。」
応援してください