読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

婚活難民田中、只今迷走中!

週末引きこもりのアラサー女・田中。金曜夜は食料買い込み、月曜朝までごろ寝する。しかしこれでは本気でマズイと、自らムチ打って結婚相談所へ飛び込んだ。                                     

まるで借りてきた猫のような柳田氏 その7

 

 柳田氏と待ち合わせをして出会ったとき、車の窓から腕を出して、田中に向かってチョイチョイと手招きをし、車に乗るように促したりと、柳田氏は意外と強引なタイプかと思いきや、お店で目の前に座っている柳田氏は、お会いするまでにイメージしていたどおりの気弱そうな感じそのものだ。

 もしかして、好きな車に乗ると性格が変わるとか・・?  

それにしても、柳田氏はおとなしい。初対面で、会話のきっかけを掴みにくいのかもしれないが、ちょこんと座ったその姿は、まるで借りてきた猫のようだ。田中の職場の営業職の男性陣は、とてもエネルギッシュでギラギラしているため、つい比べてしまった。

 

 お店では、会席料理を少しカジュアルにしたようなセットメニューがあり、それを注文することになった。涼しげで上品なそうめんも添えられており、お刺身から豆腐料理、魚の煮付け、天ぷらにかやくご飯と赤だし、最後にわらび餅か水ようかんを選べるものだった。どれも美しい器に盛って出され、サクサクのエビの天ぷらは絶品だった。柳田氏と同じメニューをいただいているのだが、田中の普段のペースだと、明らかに田中の方が食べる速度が速い。柳田氏より先に食べ終わってしまうのは良くないと判断した田中は、柳田氏のペースに合わせてみたりするのだが、それでは到底デザートまでたどり着けないのではないかと思えてくる。それくらい柳田氏は、少しずつ食べては箸を休め、終始そのような感じだった。

「どのような食べ物が好きですか?」とベタな質問を柳田氏にしてみた。すると、「私はあまり食に興味がなくて。子供の頃から食が細く、あれが食べたい、これが食べたいと思うことも無く・・ お酒も飲みませんし、外食を楽しむ方でもないので、損をしていると思います。」とおっしゃった。世の中にはそのような人もいるのか・・と食べることが大好きな田中は柳田氏のことを物珍しく見てしまった。普段の食事も、ご自身で作ったり作らなかったり、主食のお米すらあってもなくてもいいとのこと。あまり食べないから細いのか、体質なのかは分からないが、田中にとって柳田氏は更に珍しい存在として映った。

応援してください

にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村