自信満々な沢田氏 その3
初めてお会いした沢田氏。こまかいことはあまり気にならないような豪快なタイプの方だ。警察学校に入ってから初めて剣道をすることになったが、同期の中でも自分が一番うまいと豪語する。そして、その後の配属先や昇進の仕方も自分が一番早くいいところにつけていると自ら言ってのけるのだが・・ 段々と自慢話が多くなってきて、田中は聞いていて疲れてきた。確かに実際そうなのかもしれない。それに、婚活相手の田中に自分のことを知ってもらうには、自分で自分のことをアピールする必要があるが、それがあまりにも自慢ばかりになると田中は返答の仕方にも困ってきた。健康的でたくましく、クヨクヨするようなタイプではないが、もう少し繊細なものを持ち合わせている男性が田中は好みである。田中の職場の話になったとき、沢田氏は、「今度、田中さんの職場に行ってもいいですか?」と聞いてきた。
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