モテる部類に属するであろう山浦氏 その8
その二回の休会は交際のためだったのか、別の用事でだったのかはわからないが、もうそこはあえて聞くことはしなかった。山浦氏はきっとモテるだろう。今の時点で誰ともお付き合いをされておらず、こうして田中の目の前にいらっしゃることのほうが不思議に思えるくらいだ。オーネットの登録の中では、一部のモテる男女は相手に不自由することなく選び放題なのでは、と感じている。山浦氏も例にもれず、その一部に属する人間だ。
初回にお会い日の帰り、山浦氏は食事代を全て支払ってくれたため、次にお会いすることができればそのときは田中が支払いたいと思った。さりげなく次の約束をしておきたいと思ったのだが、お店を出るなり「今日はありがとうございました。またお会いできたらと思っています。では、私は向こうの方面なので・・」とおっしゃり、さっぱりとそこで別れることとなった。
応援してください