婚活難民田中、只今迷走中!

週末引きこもりのアラサー女・田中。金曜夜は食料買い込み、月曜朝までごろ寝する。しかしこれでは本気でマズイと、自らムチ打って結婚相談所へ飛び込んだ。                                     

小椋氏のお母様による品定めだろうか? 呼び出される田中 その14

 動物園で3回目にお会いした小椋氏とは、動物たちの癒やし効果もあり、楽しく過ごすことができた。

 16時を過ぎ、ひととおり見て回ったこともあり、動物園を出てカフェにでも入りましょう、ということになった。

 カフェでお互いの結婚観の話となった。

田中は、婚活はお互い条件から入るが、数ヶ月婚活をしてみて、やはり最後の決め手となるのは、相手の人柄や自分の価値観と相手のそれが近いこと、一緒にいて心地よいといったことだと感じていると話した。いくら条件が良くても、しっくりとこない方とは決め手に欠ける気がしていた。その点、小椋氏とは、田中が感じることを全てクリアされている。それに、今後、一緒に過ごせば過ごすほど、小椋氏のことを好きになっていきそうな気がしている。

 小椋氏の結婚観を聞こうとしたとき、また小椋氏のスマホが鳴った。カフェで座ったまま、少し上体を小さくかがませ、小声で応じる小椋氏。なんと、またお母様からで、田中に代わってほしいとおっしゃっているようなのだ。急なことで、いやいやいや・・・と断ってもそれがスマホを通して聞こえそうでもあり、今小椋氏と一緒にいることをご存じなので断りきれず、恐る恐る電話に出た。すると、「前回は駐車場で少ししか話せなかったので、是非今晩、ウチにいらしてください」と直接言われた。数時間前に、小椋氏がそのことについて断ったばかりなのに・・ 息子を通さず、もう直接田中に、ということなのだろう・・・ お誘い自体はある意味、嬉しいのだが、息子に一度断られたにも関らず、数時間後には田中に直接言ってくるとは・・・ その行為が、あまりにも押しが強い印象として残ってしまった。返答に困っていた田中を見て、小椋氏が電話を代わってくれ、今晩は行く店を決めている、というようなことをお母様に言ってくれて、その電話は終わった。小椋氏の対応はありがたかった。

 それにしても、そこまでして田中を自宅に呼ぼうとする理由は、田中のことを早い段階で知るためか、それとも・・・良くも悪くも品定めだろうか? なんだか後味が悪い電話となってしまった。

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