3回目にお会いした日の夕食時に その15
お母様からの電話の後、気まずい雰囲気もあったが、カフェで過ごした後、電車に30分ほど乗って街中へ向かった。散策をしながら、小椋氏が予約してくれているという今晩のお店に着いた。雰囲気が落ち着いていて、おしゃれな空間だ。創作料理がおいしそうなお店である。
食事を頂きながら、小椋氏はこんなことを話し始めた。
「母親はご存じのとおり、私のことを心配するがあまり、押しが強くなってしまっていますが、普段は穏やかな人です。母と二人で生きてきたので、やはり私の結婚となると母親が口出しをしてしまって、今までもうまくいきませんでした。母親の希望としては同居なのですが、今の時代それは難しいですよね。。私と結婚してくださる方が、母と仲良くしてくれることを望んでいるのですが、田中さんならそういうことも考慮していただけるのではないかと思っています。それに、何度か田中さんにお会いして、田中さんのことをもっと知りたいと思っています。今後、結婚を前提にお付き合いしていただけませんでしょうか」
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