婚活難民田中、只今迷走中!

週末引きこもりのアラサー女・田中。金曜夜は食料買い込み、月曜朝までごろ寝する。しかしこれでは本気でマズイと、自らムチ打って結婚相談所へ飛び込んだ。                                     

もう終わったと思っていた青木氏から連絡が その7

 

 初めてお会いしたその翌日にお礼のメールをしても返信がなく、その後約三週間経ったある日、思い出したかのように青木氏からメールが届いた。

「先日はありがとうございました。少し忙しくしておりまして、返信ができていませんでした。もしよろしければ、またお食事に行きませんか。」

 はっきりとした断りの返信もなかったため、「返事がないことが答えだ」と理解するように努め、なるべく青木氏のことは思い出さないように、忘れる努力をしていたところだった。そんなタイミングで青木氏からメールが届き、お誘いいただけるなら会いたいという気持ちが再燃してきた。が、同時に冷静に考える田中もいた。すごく気に入った相手ならば、どんなに忙しくても会った後、数日間の内にはなんらかの連絡を取る人が多いのではないかと思う。婚活なので、他の誰かにとられるかもしれないという気持ちにもなる。初めて会ってから約三週間も何の連絡もしない、メールを返さないということは、そこまで田中に対して気持ちがないのだと感じている。

 

 婚活を始めるようになって、こんな風に考えるようになった自分自身に嫌悪することがあるが、ここはあれこれ悪く考えずに、素直に青木氏のお誘いに応じるべきだと、自分に言い聞かせた。

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