製薬会社で研究職に就く木村氏（３９歳）その１
３０代後半の男性が続いている。
田中は３０歳を目前とした２８～２９歳の頃、このままでいいのかという漠然とした不安を持ちながら、とても焦っていた。気持ちだけが空回り、３０歳になるまでに、これだけはなんとかしていたい、と思う事柄がいくつかあった。
田中のそのときの心理と同じではないかもしれないが、年齢が新しい代に突入する前に、何かと変化を求めたり、区切りとして行動を起こす人も多いのではないだろうか。３０代後半男性の方々も例外ではないと勝手に思ったりもする。
オーネットの掲示板を通してやり取りが始まった木村氏。
木村氏は、とても真面目で誠実そうな雰囲気が写真から伝わってきた。眼鏡をかけており、床屋さんでお任せで切ってもらったような髪型に、お髭が少し濃い感じに見えた。はにかむように笑っている写真には、どこかぎこちなさが残り、撮影したカメラマンの方に無理矢理笑顔を強いられたのかもしれない、と思えた。
比較的、田中の職場から近いところにお勤めのようで、一度仕事帰りにお茶をすることになった。
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