婚活難民田中、只今迷走中!

週末引きこもりのアラサー女・田中。金曜夜は食料買い込み、月曜朝までごろ寝する。しかしこれでは本気でマズイと、自らムチ打って結婚相談所へ飛び込んだ。                                     

某信用金庫に勤める三村氏(38歳)その1

 

 最近、少し肌寒くなってきたからだろうか。仕事の帰り道、時折ふと寂しさを感じることがある。家と職場を往復する毎日がこの先何十年と続くのかと想像するだけで、ため息が出そうになる。仕事をすること自体は嫌いではないのだが、定年までと考えると、気が遠くなる思いだ。世の定年まで勤めあげた方々のことを尊敬せずにはいられない、そんなことを改めて感じたりする。特に昔は、土曜日も仕事で週休一日制だったのではないだろうか。

 まもなく31歳を迎える田中は、仕事や一人暮らしにすっかり慣れ、少し飽きを感じ始めている気がする。以前は一人で過ごすことも好きで、それなりに楽しかったのだが、最近は一人で出かけることがあっても楽しさを感じない。自分のためにお金や時間を使うことにそろそろ飽きてきたのだと分析している。同じ仕事を続けていくにしても、自分だけのためではなく、家族のために働くとなると、また違った気概を感じるのかもしれない。

 そんな思いもあり、やはり結婚をあきらめるわけにはいかず、婚活を継続していくしかない。最近、頻繁にオーネットの専用掲示板を通してメッセージを交換している三村氏と、プロフィールの詳細を交換することとなった。ほどなくして三村氏から、「田中さんは今、お目当ての男性と交際寸前ということはないですか?もし宜しければ、一度会っていただきたいのですが」というメッセージが届いた。

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