婚活難民田中、只今迷走中!

週末引きこもりのアラサー女・田中。金曜夜は食料買い込み、月曜朝までごろ寝する。しかしこれでは本気でマズイと、自らムチ打って結婚相談所へ飛び込んだ。                                     

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

謎めいた行動 その6

柳田氏が駐車をするために去った後、田中はその場で一人、戻ってこられるのを待っていた。この後に食事をするところの駐車場にとめるのであれば、すぐに戻ってこられるだろうと思っていた。それなのに、15分、20分・・と時間が経つにつれて「あれ?」と…

車を披露したかったのかな その5

予約してくださっているお店はその場所からすぐだということが判明し、それなら駐車をしに行くために田中が乗車する必要はないのではないかと思えてきた。待ち合わせ場所は某駅の改札を出た付近だったこともあり、電車でお越しかと思っていた。車で現れた柳…

初めて会う婚活相手の車に乗るには抵抗が・・その4

まだお付き合いにも至っていない、婚活で知り合った男性の車に乗るには抵抗がある。今までも○○へ行きませんか、車で迎えにいきます、とおっしゃってくださった人がいたが、車内の近すぎる空間がどうも苦手だ。今回、初めてお会いする柳田氏は、てっきり電車…

柳田氏の登場の仕方にびっくり その3

ご両親を何歳の頃に亡くされたのかわからないが、もし田中が同じ立場なら、亡くした後しばらくは結婚について考える余裕はないだろう。ましてや婚活にいそしむ気力も湧いてこないだろう。39歳まで結婚されなかった理由は色々とあるだろうが、ご両親のこと…

柳田氏のご両親は既に他界されているとのこと その2

柳田氏は、ご両親が所有されていたマンションとビルの管理をしながら生活をされている。銀行へ行ったり、会計の先生方と会ったりすることはあっても、基本一人で過ごすことが圧倒的に多いとメールにあった。会社員なら返信できないであろう時間帯にメールが…

不労所得で生計を立てている柳田氏(39歳)その1

田中のプロフィールを見て申請をしてきてくださった柳田氏とメールのやり取りが始まった。 柳田氏は39歳。30歳の田中からすると、少し年齢が離れているように感じるのだが仕方がない。住居地を絞りすぎているせいもあるかと思うが、同年代の男性はあまり…

会う前からかみ合わない橋本氏とのその後 その5

気軽にバーベキューにおいでよ!といったスタンスなのだろうが、買い出しから準備、調理、最後の片付けまですることが多く、この暑さの中、バーベキューはなかなか大変なものではないだろうかと思ってしまう。それに、知らないひとたちの中に飛び込むのはか…

まだ会ったことがない橋本氏と電話で話すことに その4

まだ会っておらず、これからどうなるかわからない男性に電話番号を伝えることにためらってしまったが、色々とお誘いを断っていたので申し訳ない気持ちもあり、田中の電話番号を伝えた。それにしても、会ったことがない男性と電話で話すというのはとても緊張…

「今から電話をしてもいいですか?」その3

まだお会いしていない橋本氏。初回でハイキングはいかがですか、と聞かれたが、それはもう少し仲良くなってからが良いと判断し、どこか仕事帰りにでもカフェへ行きませんか?と提案してみた。 すると、田中の質問には回答はなく、「今から電話をしてもいいで…

初回のお誘いの内容がワイルドすぎる その2

橋本氏が楽しんでされているボルダリングに誘って頂けるのは本当に嬉しい。ボルダリングを否定するつもりは全くないのだが、テレビで見た限り、岩のような壁面を登っていく過程で、右手はこっち、左手はあっち、足も同様にちらばり、壁面にはりつく姿を初対…

スポーツ好きな団体職員橋本氏(37歳)その1

オリンピックを観ていると、最後まで諦めずに闘う姿勢に感動し、連日、勇気をもらっている。先日のショックから立ち直るには時間がかかるかもしれないと思っていたのだが、日本人選手たちの勇姿に励まされ、落ち込んでばかりでは何も始まらない、前進あるの…

そういうことだったのか その15

すでに青木氏のことが気になり、好きになっていた分、他の方と正式に交際することになったというこのメールには堪えた。翌日の水族館へ行くことを楽しみにしていただけに、一気に奈落の底へと突き落とされた。 借りていた文庫本7冊を返そうと、お礼に市販の…

ショック・・ 最悪な結末 その14

水族館と夕食へ行く約束を果たし、それに向けて準備をしながらその日が来るのを楽しみにしていた。こういうとき、他の方々とのやり取りにまで手が回らなくなり、連絡を取り合っている方々とはメールをする頻度が落ちてしまう。もっと器用な人たちは、本命と…

まさかこんなにあっさりと次回の約束ができるとは その13

かなりマイナス思考になっていた田中。 青木氏は、話していたとおり、次の約束のことを考えてくれていたようだった。田中は返信をするのに日数を空けないため、またお礼のメールは翌日までには必ずするため、青木氏とのメールのやり取りに関して「おやっ??…

青木氏から返信が届いたが、後回しにされているのだろうか その12

次回また会うことになっていたため、その予定を具体的に決めたいと思い、青木氏にメールを送った二日後に返信があった。スムーズにやり取りが進まないのは、田中に対する思いもその程度なのだということは理解している。田中のことを本当に気に入って手放し…

会ってからその後、連絡がないと不安になってしまう その11

二回目にお会いして、次の約束の話もしていたのに、またパッタリと青木氏から連絡が途絶えた。お礼のメールを送ってから一週間が経った。次は休日に長時間出かけようという話をしていただけに、田中は期待してしまっている。こうして青木氏から返信が来るの…

三回目に会う約束を果たしたが、その後・・その10

天にも昇りそうなくらい、青木氏からの次回お誘いの言葉は嬉しかった。 一度会ってから約三週間、青木氏からまったく返信がなかったが、思い出したかのように連絡をいただき二回目に会うことになったが、会うまでは全く期待していなかったため、予約してくれ…

「田中さんは、私に自信を与えてくれます」 その9

初回で青木氏が話していた小説について、読んでみたいと思っていた矢先、こうしておすすめの7冊を紙袋に入れて持ってきてくれたことに感激した。 返さなくてもいいと言われたけれど・・・ これを口実に、何か小さなプレゼントをお礼に添えて、返すために次…

キープ要員なのだと自覚の上で臨んだ青木氏との二回目 これ全部、田中のために? その8

約三週間の間、オーネットの掲示板ではブロックはされていないものの、青木氏からはメールの返信がなかったため、田中の立ち位置としてはキープ要員なのだと自覚している。それでも、やはり青木氏にもう一度会いたいと思っていた。あの憂いな雰囲気がなぜか…

もう終わったと思っていた青木氏から連絡が その7

初めてお会いしたその翌日にお礼のメールをしても返信がなく、その後約三週間経ったある日、思い出したかのように青木氏からメールが届いた。 「先日はありがとうございました。少し忙しくしておりまして、返信ができていませんでした。もしよろしければ、ま…

その気がないなら、思わせぶりな返事はしないで その6

田中は青木氏のことが気に入った。もっと青木氏のことを知りたいと思っていた。次につなげるために、また会って頂けるか聞いてみると、そのときは、こちらこそよろしくお願いします、とおっしゃってくれた。初めて会うまでにも、メールでやり取りをしていた…

次の約束につなげることはできたけれど その5

お互い読書が好きということもあり、初回後半はとても楽しく過ごすことができた。青木氏にまた会いたいと素直に思い、初対面のその日、帰宅するまでに次の約束をしておきたいと思った。あまり乗り気で無ければ、青木氏のそういった感情を読み取ることができ…

青木氏の少し暗い雰囲気に飲み込まれそうだが、クセになりそうな感じもする その4

少し陰気なところもあるのだが、田中は青木氏の真面目そうで、優しい雰囲気が気に入った。ため息が多かったり、過去の事柄について色々と後悔はあるようだが、これから一緒に前向きに過ごしていけないものか、という気持ちになってきた。なんとなく大丈夫か…

人生に疲れ果てたような青木氏 その3

時折ため息をこぼしながらそうおっしゃった青木氏の背後には、黒い影が覆いかぶさっているかのように見えた。誰もがそれなりに、「あのとき、希望する学校に合格していたら」「あの会社で働くことができていたら」と考えることはあるだろう。大学入学直後の…

低姿勢、時にネガティブ? その2

待ち合わせ場所で、お互いの存在に気がついた。青木氏は、あまり目を合わせず、深々と頭を下げながら田中に挨拶をしてくれた。 初めてお会いした青木氏は写真のイメージどおり弱々しく見えたが、とても優しい雰囲気を醸し出していた。まだどういう方かわから…

低姿勢な青木氏(38歳)その1

オーネットの掲示板に頂いていたメッセージからやり取りが始まった。 青木氏は、メーカーで人事を担当されており、年収650万円。プロフィールの交換をすると、少し弱々しい印象を受けたのだが、優しそうな方に見えた。既に結婚されているお姉さんが二人い…

美人以外は圏外か 気になったオーネット登録者の挨拶文シリーズその3

男性陣の登録者リストを拝見していて、あまりにも正直すぎて逆に清々しいと思える方がいた。 「僕は、単刀直入に申し上げて美人な方が好きです。せっかくこの場に登録したので、美人な方との結婚以外は考えられません。効率よく婚活を進めていくためにも、我…

あの事故の被害に遭われたのだろうか 気になったオーネット登録者の挨拶文シリーズその2

田中はなるべく住まいが近い方を探しているため、ある程度地域を絞り、登録されている男性陣の挨拶文を見ていた。 その中にこのような方がいた。 「はじめまして。私は過去に列車事故に遭い、左腕全体に障害を負いました。左の指先も使えませんが、生活全般…

「いつまでも小綺麗にさえしてくれていたらいい」 気になったオーネット登録者の挨拶文シリーズその1

本当だろうか。本当に小綺麗にさえしていれば、それだけでいいのだろうか。まあ、そんなはずはないだろうと思いながら、このフレーズが気になったので、その方の登録されている挨拶文をじっくりと拝見することとなった。 この段階ではまだ名字もわからないた…

断り文句なのだと思うことにした その8

婚活において、断るためにはバッサリと斬ってくれる人のほうが、良心的なのかもしれないと思うようになってきた。 田中が登録しているオーネットでは、連絡を取り合っていた者のどちらかが「ブロック」すれば、もうそれ以上連絡をすることができなくなる。だ…