初対面特有のぎこちなさがなくなる その3
「メールでは、田中さんは今、お目当ての男性と交際寸前ということはないですか?といったことを聞いてしまってすみません。婚活をしていて、いいところまで進んでも急に他の方と交際するようになった、と言ってあっさりと終わらされることが何度かあったので、そのようなことを聞いてしまいました。答えにくいことを聞いてしまってすみません。自分の勝手でこんなことを聞いてしまって・・ 婚活をしていると、次の約束をしていてもどこで断られて終わりとなるかわからないですよね・・」と三村氏は話し始めた。これは田中も体験済みということもあり、激しく同意し、共感し合った。交際までは同時進行でたくさんの人と会うことができるし、それが婚活の利点でもあるのだが、それによって振りまわされる側の人間も出てくるわけで・・ このもどかしい感じは婚活している者なら誰しも味わうのではないだろうか。自分は一番に考えてもらっているのだろうか、それとも誰かいい人が現れるまでの「つなぎ」だろうか、と考えてもわからないことを考えてしまう。
三村氏の本音というか、考えていることを話してくれたことで初対面特有のぎこちなさがほぐれ、気持ちが軽くなった。初回にしては楽しめたように感じる。予約いただいていたお店は品のある和食のお店で、三村氏は飲めないわけではなさそうだが、この日はお酒を頼まずに、ウーロン茶にされていた。今まで、初対面でもアルコールを頼む方が多かったので、初回ではアルコールは頼まないと決めている田中に合わせてくれたのか、それともじっくりと話に集中しようとしてくださったのかわからないが、このような配慮にも好印象を持った。
応援してください