二回目の約束の数日前に長文のメールが届く その12
山浦氏と初めてお会いしてから、山浦氏のアメリカ出張をはさみ、約一ヶ月ぶりにお会いすることになった。約束の二日前、山浦氏からメールが届いた。ちょうど、田中の頭の中は山浦氏と二回目に会う約束のことでいっぱいだった。
「田中さん、やはり田中さんに二回目にお会いする前にきちんとお話をしておかなければと思い、メールをしました。実は、田中さんとお会いして、私は田中さんのことが気に入り、今後もお互いのことを知っていけたらと考えていたのですが、先日のアメリカ出張先で、現在ハイチにいるその元彼女が滞在先に会いに来てくれて、遠距離でもいいからもう一度ヨリを戻したいと言われました。私としてはもうその方とは完全に終わり、前を向いていこうと日本での仕事に就き、日本で結婚できる方を真剣に探そうとオーネットに入会したわけですので、本当に彼女とは終わりを決意していたわけです。ただ、別れてからも、同じ仕事を場所は違えど今までしてきたわけですので、同士といいますか、そんな感じでの繋がりはあって、とは言ってもメールをするくらいなのですが。。それで今回、私のアメリカ行きに合わせて彼女がハイチから休暇を利用して会いにきてくれたわけです。長くなってすみません。メールを分けて送ります。」
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嬉しい連絡 その11
約二週間が経った頃、山浦氏はそろそろ出張から帰国されただろうか、そんなことを思いながら、「戻ったら連絡します」という言葉に期待をしたり、そんなに期待をしてしまってはいけないと、自分が傷つかないように自己防衛してしまっているところもあったりと複雑で気持ちの揺れ幅がとても大きかった。
そして、ある晩に山浦氏からメールが届いた。
「田中さん、お久しぶりです。昨晩、無事に出張から戻ってきました。田中さんにちょっとしたお土産を買っています。もしよろしければ、またお会いいただけませんでしょうか」
海外出張を境にもしかしたらもう返信はないかもしれないと考えていた田中は、山浦氏からのこのメールに感激してしまった。それにお土産まで・・ 現地でも田中のことを思い出してくれたのだと思うと嬉しかった。
そして、その連絡をいただいた翌週の週末にお会いする約束を果たした。
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おとなしく待つ姿勢を貫くことに その10
来週から二週間アメリカへ出張か・・ 戻ったらまたこちらから連絡させてください、と言われた以上、連絡をいただけるまで田中から連絡をするのはやめておこうと思う。こう言われてしまうと、身動きが取れずもどかしい思いをしてしまう。もっと積極的に、とは思うのだが、出張中は仕事に集中されたいだろう。たった二週間のことだ、しばらく待つという姿勢を貫こうと決めた。二週間、短いように感じるが、返事を待つ身としては長く感じてしまう。ここは婚活の醍醐味でもある”他の方々と同時進行で連絡を取ること”で気持ちを紛らわせ、山浦氏だけに全力を注ぐのはやめようとも思うが、実際のところ、そういう気にもならない。出張から戻られたら連絡をいただけるといいのだが。もっとうまく気持ちを分散させながら婚活を進めていけるようになりたいと思う反面、このオーネットのシステムにも随分と慣れてきたことを感じ、慣れすぎてしまうまでには成婚へたどりつきたい、そんな気持ちがある。
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