婚活難民田中、只今迷走中!

週末引きこもりのアラサー女・田中。金曜夜は食料買い込み、月曜朝までごろ寝する。しかしこれでは本気でマズイと、自らムチ打って結婚相談所へ飛び込んだ。                                     

自己嫌悪 その17

 

 三村氏からのメールの内容を繰り返し読んだ。三村氏の書いていることはよくわかる。自ら待つと言っても、婚活は結婚へ向けて時間との闘いという側面もある。待っても待っても返信がなければ、もう自分は相手にされていないだろうな、と誰しもが思うところだろう。現に田中だって、その気になる方から一向に返事はない。三村氏も、あの日から一ヶ月が経とうとしていたため、もう自分のことは忘れてその気になる人と田中はうまくやっているのかもしれない、と思ったかもしれない。自分には全く連絡がないということに、田中だって三村氏の立場なら同じように感じるようになると思う。

 三村氏の気持ちもわかるし、申し訳ない気持ちも有り、素直に受け入れるしかなかった田中は、謝罪の言葉を送った。告白されたときは、即お付き合いへとコマを進める気にならなかったことも事実ではあるのだが、二兎を追う者は一兎をも得ず、とはよく言ったものだ。どちらも得ることなく、本当に馬鹿なことをした・・ 自分は何をやっているのか・・  はっきりとした気持ちが持てないまま三村氏に待ってもらっていても、中途半端なままで、結局こんな結果になってしまった。我ながら情けない思いでいっぱいになる。三村氏には申し訳ない気持ちしか残らず、この三村氏の言葉の裏にはまた別の理由もあるかもしれないと思った田中は、今更都合の良いことも言えず、受け取ったメールの内容を受け止めるしかなかった。

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