某大学の助教、金田氏（３８歳）その１
最近、休みの日に外出をする度に、ご夫婦やお子さん連れのファミリーを見かけると、それぞれ結婚へ至るまで色んな過程があったかとは思うが、まるで難なくそこまで到達されたかのように見えて仕方がない。多くの人たちが結婚され、夫婦となっている姿を目の当たりにすると、それが「普通のこと」で「あるべき姿」のように思えてきて、なんとなく肩身の狭い思いをする。婚活に苦戦している田中からすれば、みなさん本当にすごい、の一言に尽きる。それぞれの出逢いから結婚までのエピソードを聞いてみたい気持ちになる。
ある大学に勤務する金田氏とオーネットの掲示板を通して交流を始めた。大学の助教と聞いて、田中はその職について詳しくはよくわからないのだが、あまり自分とは合わない気がしていた。というのも学生の頃、他大学と協定している講義を受けに行ったことがあるのだが、その講座を担当されていた助教と名乗る方の印象があまり良くなく、その記憶が残っているからだろうか。
先入観を持ったり、会ったこともないのに勝手にあるカテゴリーにおさめ、一括りにしてその方を見てはいけない、と自分に言い聞かせながら、普段このようなアカデミックな場で活躍される方とお会いする機会もないため、お誘い頂いたこともあり、お会いすることとなった。
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