焦ってとまどう風間氏 その7
初回の終盤、既に風間氏に対してもっと知りたいと思い始めていた。風間氏のこともその動物に関するボランティア活動についても、また財団でのお仕事や、ご家族のこと、結婚観などについても話してみたい。ガツガツしているように見られたくはないが、次の約束をしておきたいと思った。それができると、その日帰ってから次回まで、少なからず気持ちが安定して過ごすことができる。
初回での食事も終わり、お店を出て駅へ向かい始めた。
「風間さん、あの、また次回も会って頂けますか?」と勇気を振り絞り、聞いてみた。
すると風間氏は、「えっ、あ、ああ、はい。次回・・・ あ、はい。ちょっとすぐには予定が調整できないかもしれませんが・・・」と最後はもごもごと、何をおっしゃったのかわからなかった。しかし、今までにはなかったその焦りようが不自然なほどだった。まるで、悪いことをした子供が必死にそれを隠すような・・ 一体、何があったのだろうか。
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