小椋氏は、常にお母様と一緒なのか!? その12
お母様については、引っかかる部分が山ほどあるのだが、小椋氏の人柄の良さに加えて、ペットや海外関連といった共通項もあり、一緒に過ごす時間が楽しく、もっと小椋氏のことを知りたいと思う気持ちを優先することにした。3回目お会いする約束を果たし、日数を空けない内に会うこととなった。
今回は小椋氏の提案もあり、休日のお昼前に待ち合わせ、夜21時くらいまで一緒に過ごすこととなった。動物好きということもあり、一緒に電車で動物園へ行った。まだそこまで親しい間柄ではないので、動物を見ながら散策できるのは会話にも困らず、田中自身も楽しく過ごすことができた。小椋氏の動物を見る目が優しく、そんな横顔をちらちらと見ることができたのもなんだか嬉しかった。田中は小椋氏のことを好きになり始めている気がした。
お昼ご飯は、動物園内の子供が喜びそうなかわいいランチが用意されているレストランへ入った。おいしく頂き、お店を出ようとしたときに小椋氏のスマホに電話がかかってきた。
田中はお店の中で待つことにし、小椋氏は話すために外へ出た。
5分くらいして戻ってきた小椋氏は、「明日、飼っている犬のトイレ用シートと餌を車で仕入れにホームセンターへ行く約束を母親としていたのですが、行けなくなったという連絡だった」と話してくれた。その約束を今日に変更といったことでもなく、「明日行けなくなった」というお母様からの連絡だったようだ。
それにしても、今日も夜になればお母様と暮らす実家へ帰るし、そのときに話してもいいのではないかと思ったが、普段からこういう感じなのだろうか? お父様が既に亡くなっているということは、お母様の旦那役のようなこともこなしているのだろうと思ったが、こういう買い物も一緒に行くのだな、と思った。
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