たくましさを感じる山浦氏の国際協力 その２
山浦氏と何往復かメッセージを交わすことで、山浦氏は３５歳まで、国内のとある国際協力団体に所属し、発展途上国を数年ごとに転々としながら現地の駐在所でスタッフとして仕事をされていたようである。主に現地で支援物資の受け取りや仕分け、現地での配給や保健衛生分野での講習会を開いたりと、その仕事内容は多岐にわたるようであった。また滞在された国々では、停電は日常茶飯事、日本食の入手だってきわめて困難な、そんな地域ばかりだ。ここ数年はＩＳの台頭により、活動地域も極端に絞られてきているとか。そんな話を聞いていると、その分野に関心のある田中は山浦氏のことをもっと知りたいと思うようになってきた。何より、話が興味深くエネルギッシュでどこへ行っても生き抜いていけそうな強さを感じていた。田中は洗練された美しい街並みのある国への旅行も好きだが、人間が毎日を必死に生き、どのような境遇の中でもたくましく生きている姿を目の当たりにさせられるような国々を訪問するほうが好きだ。学生のときに行ったインドやブラジルの貧民街と称されるあたりを訪問したときに強烈に感じたこと、見たものは今でも鮮明に思い出される。そんな話もしていると、どうやら山浦氏に興味を持っていただけたようで、詳細プロフィールを交換し、実際に会う約束をすることになった。
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