婚活難民田中、只今迷走中!

週末引きこもりのアラサー女・田中。金曜夜は食料買い込み、月曜朝までごろ寝する。しかしこれでは本気でマズイと、自らムチ打って結婚相談所へ飛び込んだ。                                     

国際協力分野に身を置いていた山浦氏(36歳)その1

 

 最近、三ヶ月だけの短期雇用で田中の職場に来られている女性の方がいる。田中と直接関係のあるポジションではないのだが、田中の座席から近いところに座っていらっしゃる。その方はどうやら24歳で小さなお子さんがおり、この三ヶ月間だけ実家でお子さんの世話を見てもらっているようである。そして聞くところによるとシングルマザーのようである。

 とてもかわいらしいその女性の方が来てくれたことで、職場の雰囲気が華やぎ、男性社員たちは浮き足立っているようにも感じる。特に用事がなくても何かと彼女に話しかけたり、近くをうろうろとする男性陣を見ていると、なんともわかりやすいと思ってしまう。それだけならまだしも、普段から社員に嫌味を言っては気分を悪くさせる中年男性社員がいるのだが、この人が「〇〇さん(24歳の方)は子育ても仕事も頑張っている」と褒めちぎり、「女はやっぱり産んでこそ一人前だ」というようなことを大きな声で女性社員たちに聞こえるように言っているのが嫌でも聞こえてくる。セクハラやパワハラ、マタハラについてこれだけ世間で取り上げられて認識され、訴訟にまで発展しているケースも見聞きする昨今においてこの発言は・・と思うのだが、この中年男性は社長の親戚で、常に社長は不在のこの職場の中では一番上の立場にいることから、誰かが注意することもできず、好き勝手なことを言いたい放題なのだ。先日は、隣の部署の産後復帰されている女性のことを、彼女がいないときに「あの年齢で産んだのだから、もう土俵から下りて子育てに専念すればいいのに」といったことを平気で言っていたところだ。それなのに、この24歳の女性のことはそうは言わず、褒めちぎっている・・ そんな矛盾や腹立たしさを抱えながらも、田中は今自分ができることをこなしていくだけだ。今の仕事を続けながら婚活を続け、まずは結婚を第一の目標としている。そして、少し前からオーネットの掲示板を通して交流を始めた山浦氏は、田中の関心のある分野に就いておられたことからとても興味があり、密かに期待を寄せている。

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